【INABA/SALAS特集】稲葉浩志というボーカリストがワクワクしてくれるアイディアを見つけ出したい〔Guitar magazine〕




ギタリストのスティーヴィー・サラスが語るINABA/SALASの楽曲作り<後編>“浩志がリードシンガーとして新たな道を開けるような曲を一緒に作りたい”  Guitar magazine

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「YOUNG STAR」のリフは40年ぶりに日の目を見たことになるね。
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―― (中略) リフのアイディアは普段からストックしているのですか?
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リフを思いついたら色んな人用に分けて録音しておくんだ。
「浩志パンク・ロック」、「浩志ファンキー・ビート」とか、仮タイトルを付けてね。
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―― 「ONLY HELLO part2」はジョン・レノンの「Happy Christmas (War Is Over)」を彷彿させるようなアレンジが見事ですね。

あのアレンジは、どちらかというと浩志のディレクションで進んでいった。
「ONLY HELLO」は最初に曲の方向性について2人で話し合って、自分が作ったアイディアが「part1」になったんだ。
同時に浩志も同じテーマで曲を作っていて、それが「part2」になった。
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というわけで、「part2」は浩志の主導で作っていった。
最初の段階から「Hey Jude」のように大きく盛り上がる感じがあったし、「Happy Christmas (War Is Over)」っぽいアレンジの雰囲気は浩志のアイディアから進んでいった。
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稲葉浩志というボーカリストがワクワクしてくれるアイディアを見つけ出したい。
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「DRIFT」は実験的な曲だった。もともとは女性ボーカル向けに考えていて、ホイットニー・ヒューストンが歌ってもおかしくないようなR&Bのイメージだったんだ。
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実は1stアルバムに収録した「AISHI-AISARE」も2000年頃に女性ボーカリストのために作った曲だったんだけど、まわりから“奇妙すぎる”と言われてね。お蔵入りにしていたんだ。
それをあえて浩志に聴かせてみたらすぐに歌詞を書いてくれて、今ではカラオケでも人気のある曲だと聞いたよ。
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とにかく、浩志がリードシンガーとして新たな道を開けるような曲を一緒に作りたいと思っている。
だから、浩志が興味を持ってくれそうなアイディアを持っていくようにしているよ。
彼はこれまでに様々なスタイルの曲をたくさんやってきているから、ワクワクしてくれるアイディアをなんとか見つけ出したいんだ。

スティーヴン・タイラーやミック・ジャガーと一緒にやる時も同じだけど、まずは稲葉浩志というボーカリストが楽しんでくれることを優先して曲を作る。ギターのアレンジはそのあとに考えるよ。
曲そのものが良ければ、結果的にアルバムも売れるし、アリーナ・クラスのライブができるからね!


INABA / SALAS "AISHI-AISARE"
YouTube INABA / SALAS OFFICIAL CHANNEL (3分39秒)