B'z "イルミネーション" はパブリックイメージを打破する1曲に 朝ドラ「おむすび」に寄り添う新たな代表曲を聴き込む〔Mikiki by TOWER RECORDS〕




B'z "イルミネーション" はパブリックイメージを打破する1曲に 朝ドラ「おむすび」に寄り添う新たな代表曲を聴き込む  Mikiki by TOWER RECORDS

現在放送中のNHK朝ドラ「おむすび」の主題歌であり、日々視聴者の朝を彩っているB'zの新曲 "イルミネーション" 。
ドラマの放送開始からしばらく経つが、ラウドなドラムと高らかに響くギターから幕を開ける同楽曲を耳にするたび、フレッシュな気持ちになる人も多いのでないだろうか。
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平成を舞台にしたドラマにB'zはどう寄り添ったのか。
あまり大きくフィーチャーされることがない、B'zのある側面に注目した。
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B'zのパブリックイメージを打破する朝ドラ主題歌

朝ドラにB'z――この組み合わせに驚いた方は多いかもしれない。
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しかしながら "イルミネーション" 以前にもB'zには、日常に寄り添ったポップソングが多数存在する。
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そんなB'zの歴史において、朝ドラの主題歌 "イルミネーション" を読み解く上で欠かせない楽曲のひとつが、1991年リリースのアルバム『IN THE LIFE』に収録された "Wonderful Opportunity" だ。
ミドルに跳ねるビートと〈シンパイナイ モンダイナイ ナイナイ/ ザッツライフ イッツオーライ〉という魔法めいた強いパンチラインが印象的な応援歌で、ファンの間でも人気なポップスタイル路線でのキラーチューンだ。
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さらにもう1曲、1995年にリリースした "love me, I love you" も欠かせないだろう。
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リスナーの青春に寄り添うB'zのポップサイドのナンバー

ちなみにB'zのポップスタイルなナンバーは、その後も定期的にアルバム曲やシングルのカップリングなどで披露されてきたので列挙しておこう。
"Blue Sunshine" (2002年、アルバム『GREEN』収録) が解き放つ明るさ。
"旅☆EVERYDAY" (2003年、シングル "野性のENERGY" のカップリング) の無邪気さ。
"I’m in love?" (2003年、『BIG MACHINE』収録) に宿る背中を押してくれる勇気。
"結晶" (2006年、 "衝動" のカップリング) が持つ芳醇なるメロディアスな抱擁感。

さらに、元気が出るナンバー "HOMETOWN BOYS’ MARCH" (2007年、『ACTION』収録)、シリアスな視線が心強い "C’mon" (2011年、『C’mon』収録)、孤独感漂う "アマリニモ" (2015年、『EPIC DAY』収録)、B'zらしいポップチューン "きみとなら" (2021年) などなど、枚挙にいとまがないのだ。

こうやって振り返ってみると、「おにぎり」の様々なシーンで実はB'zによるポップサイドなナンバーは相性がよいことに気づかされる。
〈このシーンでは“Wonderful Opportunity”が似合うな!〉など、妄想が止まらないのだ。

B'zの真骨頂とは、感情表現に寄り添うシンクロ率の高い写し鏡のような機能性の高さ、リスナーそれぞれの青春期における主題歌やテーマソングとなる、思い出へと寄り添う愛らしいポップソングにあるのではないだろうか。
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B'z / DVD & Blu-ray「Whole Lotta NEW LOVE」DIGEST
B'z Official YouTube Channel (1分34秒)

「きみとなら」 (1:16) から再生
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