「おむすび」激変。阪神・淡路大震災を描く重要な週の演出を、あえて若手に託した理由〔Yahooニュースエキスパート〕




「おむすび」激変。阪神・淡路大震災を描く重要な週の演出を、あえて若手に託した理由(木俣冬)  Yahoo!ニュース

橋本環奈は阪神・淡路大震災震後に生まれた俳優
出来事を実体験していない世代が向き合う

朝ドラこと連続テレビ小説「おむすび」第5週は過去に遡り、1995年、結(橋本環奈)の子ども時代を描く。
おりしも、阪神・淡路大震災が起こる。物語の重要な根幹を成すエピソードである。
通常、朝ドラでは◯◯編の冒頭で描かれる幼少期はチーフが演出を行い、全体のトーンを示してきた。
それが今回はチーフではなく若手の松木健祐さんが担当している。第2週も担当している、セカンド演出のひとりである。
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「震災をしっかり描こうと、取材や準備に時間を十分かけました」

第5週を担当した松木さんは、撮影の1年以上前から取材を開始。
この週を「大切な週」と自覚し、「震災をしっかり描こうと、取材や準備に時間を十分かけました」と語る。
たくさんの人達に取材して、100人いたら100人分、感じ方が違うことを知った。
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だからといって全部をわかった気にならないことも心がけた。
「震災に遭った方々の気持ちは震災体験者しかわからないという前提で、最後までわからないということに向き合い続ける覚悟でスタッフと一緒にキャストと一緒に取材から撮影まで挑みました」
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震災から9年を経た結の姿を撮影して松木さんが印象に残ったことがある。

「主演をしている橋本さんが震災後に生まれた方であるということです。震災後に生まれた方が震災のことを悩みながらも一生懸命語ろうとする姿は、撮影していて胸を打たれました。このドラマをやる意味のひとつだと感じています」
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当時、生まれていない俳優や、まだコトの重大さがわかっていなかった若いスタッフが、先輩たちの助言、大阪局が持つこれまでの取材資料の蓄積も活用しながら、「おむすび」を通して、あの日、あの時、実際どうであったのか知り、ドラマとして残そうとする取り組みを心して見ていきたい。



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