ロックスターが “引退” しなくなった理由〔GQ JAPAN〕記事とB'zは関係ありませんが、82歳、83歳… 海外ロックスターに劣らない「B'zの長寿」を願って




ロックスターが“引退”しなくなった理由  GQ JAPAN

かつてポップ・ミュージックといえば、若さがすべてだった。
しかし今、ザ・ローリング・ストーンズなどの“高齢”バンドがスタジアムを満員にしている。
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ミック・ジャガー、81歳。キース・リチャーズ、80歳。ポール・マッカートニー、82歳。ボブ・ディラン、83歳。
ブルース・スプリングスティーンが比較的若くて、75歳。とはいえ、75歳なら十分敬老優待でバスに乗れる年齢である。
年金受給開始年齢をとうに過ぎたにもかかわらず、彼らロックスターは引退を拒否し続けている。ライブを開催し、多くの人を沸かせ続けている。
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──ほかに影響したことはありましたか。

かつて、音楽シーンは若者に占拠されていました。主に、14歳から30歳です。
しかし、今はそうではありません。中年以上が音楽消費の大きな層です。
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──インターネットが担った役割はどうでしょうか。

ネットがない時代は、テレビやラジオに出演しなければ存在しないも同じでした。
現代では、誰もが永遠に存在することができます。昔からいるグループにとって、消えることはもう不可能なのです。
さらに、ストリーミング時代となり、誰もが同じ楽曲にアクセスでき、若い世代も様々な場所から音楽を入手することができます。
リアルタイムのファンだけでは、オアシスのスタジアムツアーなど実現しなかったのではないでしょうか。
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──ロックとはかつて古い世代への反抗でした。それが現代では、若者も親や祖父母世代と同じ音楽を聴いています。これは、かつて反体制的だった存在が、保守的なものに変わったということでしょうか。

昔の観客はひとつの世代で構成されていました。
今では複数世代にまたがっており、それぞれ異なる段階でファンになった人々がいます。
数年前、グラストンベリーのフェスでポール・マッカートニーは最初に「キャント・バイ・ミー・ラヴ」を演奏しましたが、観客の大合唱で本人はほぼ歌う必要がない状態でした。
私はこれをテレビで観ていましたが、観客の多くはザ・ビートルズを知らない人々、つまり30〜50代でした。
彼らはそれでも、ザ・ビートルズの曲は知っています。すべての人々のカルチャーの一部になっているからです。
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The Rolling Stones - Start Me Up (Sweet Summer Sun - Hyde Park)
YouTube The Rolling Stones (4分04秒)