B'z稲葉浩志「音楽なしで、僕は生きていかれない」〔GOETHE〕



B'z稲葉浩志「音楽なしで、僕は生きていかれない」  GOETHE

イマジネーションで歌詞をつむいでいたデビュー当時の稲葉。日常生活のすべてから言葉を生んでいる今の稲葉。
「音楽なしで、僕は生きていかれない」と打ち明ける稲葉のメロディ、自己プロデュース、ソロ・ワークだからこその創作とは――。
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自分を纏うすべてに音楽の種子がある

『只者』のリリースがアナウンスされた時、多くのファンはよろこびつつ、タイトルには首を傾けた。
稲葉が “只の人” のわけがない。

「リスナーの皆さんから只者じゃないと言われるとは思いました。でも、僕は決して特別ではありません。それは正直な気持ちです」
当の本人は真顔で言う。

音楽は稲葉の仕事。しかしそれ以上に、人生に深くかかわるものでもある。

「音楽が人生を彩ってくれました。僕自身子供のころはリスナーとして、ポリス、クイーン、キッス……など、いろいろな音楽に囲まれてきました。 ロック・ミュージックを人生のサウンドトラックにして生きてきたんです。
その体験が今の自分をつくっています。経済的な意味だけではなく、僕は音楽がなければ生きていかれません」